NAS Pro800
小型でも大容量を扱えるシステムのためZFSファイルシステムを採用しています。ZFSは高度なパリティ機能を備えるため簡易型ストレージでもエンタープライズの性能を提供します。
また、更なる障害の軽減を目標に部品点数を減らし故障発生率を抑えています。そして、小型のストレージにありがちな非力なプロセッサでは無く演算能力の高いIntel製 Xeonプロセッサと大容量のレジスタードメモリを搭載し仮想化やS3ストレージとの連携、VMwareイメージのバックアップ機能などのビジネスで有用な機能を提供します。
コピーオンライト
先進的な更新方法により
不慮のシステム停止時でも
データ損失リスクを
回避します。
FreeNAS
全世界900万ユーザーが
利用するOSS最多の
ストレージOSを搭載。


従来のデバイスを排除!!
機 種 名 | NAS Pro400 | NAS Pro800 | NAS pro1600 | NAS Pro7800 |
---|---|---|---|---|
HDD数 | 4台 | 8台 | 16台 | 78台 |
搭載HDD/SSD | 3.5インチ SATA3.0 / SAS12G製品 2TB, 4TB, 8TB, 10TB, 12TB, 14TB 2.5インチ SATA SSD 1TB, 2TB, 4TB, 1TB 4bit MLC, 2TB 4bit MLC, 4TB 4bit MLC キャッシュ用M.2 SSD 120GB x1 ※ログ用 3.5インチとの排他利用 システム用SATA-DOM 64GB x1 or x2 | |||
HDD数 | 4台 | 8台 | 16台 | 78台 |
ファイルシステム | ZFS v28(mirror, raidz, raidz2, raidz3) | |||
プロトコル | CIFS(SMB), TFTP, FTP, NFS, SSH, rsync, AFP, UPnP, iSCSI | |||
メモリ量 | 8GB〜 | 16GB〜 | 32GB〜 | 64GB〜 |
CPU | ATOM | Xeon-D | Xeon | Xeon |
LAN | 1GbE x2 | 1GbE x2, 10GbE x2 | 1GbE x2, 10GbE x2 | 1GbE x2, 10GbE x2 |
管理 | - | IPMI | IPMI | IPMI |
OS | FreeNAS v11.1-U6 | FreeNAS v11.1-U6 | FreeNAS v11.1-U6 | FreeNAS v11.1-U6 |
インターフェース | GUI v1 | |||
仮想化 | jails(FreeBSD, Linux etc) | |||
機能 | バックアップ、レプリケーション、スナップショット、VMware仮想化バックアップ、S3対応、CloudStorage, GUI監視ツール(netdata), |
注意)
・仕様は予告無く変更する場合が有ります。不明な点はお問い合わせください。
データ保護
ハードディスク(HDD)のデータ集約密度は年々増加を続け、20年で約100倍まで大きくなっているがRAID ARRAYの構造は32bitから64bitへアドレッシングの変更がなされたのみで大きな構造変更は行われていない。
これは、データ保護の観点から考えた場合、現在のRAID ARRAYだけでは不充分であり、複数のデータコピーを保持し障害時の復旧に備える対処はある意味正しくもあるが、一つのARRAY構成ではデータ保持が難しく別にコピーを作成する以外に対処法が無い冗長化なのである。
例として数テラバイトのHDDが故障(raid level1)した場合、データの復旧速度(読出し/書込み速度)は60MB/秒前後で、これを元に計算すると1台あたりの復旧に要する時間は8TB HDDで大凡2日間必要になり、規模が大きくHDD台数の多いARRAYになれば全てのHDDにアクセスが必要なため自ずと復旧時間はHDDの台数に比例します。また、電子部品は通電し動作することで経年劣化が進み復旧時間も倍々で長くなるものです。
ZFS
従来のモノリシックなRAID ARRAYは古い符号化技術を使用していることで障害から安全に復旧できる対応が難しくなっています。運用中はデータ復旧に数百時間を必要とし、大切なデータの損傷事故が発生しやすい環境です。
ZFSは復旧(resilver)動作に無駄が無く現在米国の政府機関が持つ数十〜百ペタバイトの広大なボリュームスペースを構成する要素としてインフラ面で最も重要な冗長化要素として活用されるものです。
ケーススタディ
データ同期(lsync 1対1)

データのバックアップに使用する「rsync」とリアルタイムの同期に使用される「lsync」を併用したリアルタイムなデータ同期が容易に実現します。
システムに対してrsyncが使うrshは負荷の低いプロトコルで、同時にlsyncがデータの入出力が行われる度に自動的に更新を検出しデータを同期してくれます。
もちろん同じ場所に存在しなくてもネットワークさえ繋がっていれば遠隔地同士のバックアップも無償で導入可能です。
データの集約(lsync n対1)

lsyncサービスは1対1の他、1対「多」でも利用出きます。容易にストレージのバックアップ集約が実現する訳です。
バックアップデータを復元する時は元のストレージに書き戻す方法や集約先ストレージで共有サービスを開始するなど手段が選択出きます。ストレージのアップデートや本体の入替にもサービスを停止すること無く作業が可能です。
VMwareスナップショット

VMwareの仮想イメージをそのままスナップショット取得し冗長化します。毎日増大していくVMwareイメージのバックアップ作業が標準メニューから簡単に作成できます。またスナップショットなので大きなストレージエリアを必要とせず無限に、設定通りに繰り返し履歴を残していけるのが強みです。

ZFSキャッシュ
データキャッシュのヒット状態が可視化でき、必要な量のキャッシュデータ割当が容易になります。
不毛な時間の浪費を抑制できます。

メモリの使用率
各プロセスが使用(消費)する容量が時系列で記録され、メモリ容量の最適な量が把握できます。

ネットワークパケット
ネットワークのパケット量が把握できるため利用方法の計画に役立ちます。

ファイル圧縮
ファイル圧縮機能を持つFreeNASは圧縮率が自在に変更出き、容量の拡張が可能です。
圧縮率は最大で4倍。
記憶エリアが4倍になります。

多くの追加メニュー
中小規模で使用するシステムから大規模なグループでもサービスの選択をすることで最大限の効果を発揮できます。
※1TB(テラバイト)は10進法の表記であり1TiB(ティビバイト)は2進法表記です。多くのOSが表示する数値は一般に2進法表示が多くこの単位が容量の値をより正確に把握できるためできる限り2進法表記を採用しています。